小林甚製麺200年の歴史を舌で受け継ぐ。私たちが「官能検査」を大切にする理由

小林甚製麺200年の歴史を舌で受け継ぐ。私たちが「官能検査」を大切にする理由

長崎県南島原市、雲仙の豊かな自然に囲まれて、私たち小林甚製麺は200年以上もの間、麺づくりと向き合ってきました。長い歴史の中で私たちが何よりも大切に守り続けている「譲れない一線」があります。それは、最新の機械でも測りきることができない、「人の感覚」による品質チェック。いわゆる「官能検査」です。

機械の「正解」が、心からの「美味しい」とは限らない
今の時代、製麺の現場でもデジタル管理が進んでいます。塩分の濃度や乾燥の温度など、数値で正解を出すのは難しいことではありません。もちろん、それも大切な基準の一つです。
でも、私たちは知っています。数値がどれぼど完璧であっても、それが必ずしも「最高の喉ごし」や「小麦のいい香り」に繋がるとは限らないということを。
麺は、まるで生き物のようです。その日の気温や湿度、さらには小麦粉の状態だって毎日少しずつ違います。その小さな変化を読み取り、「これこそが小林甚製麺の味だ」と太鼓判を押せるのは、やっぱり長年麺に触れてきた職人の感覚だけなのです。

五感を使って、麺と「対話」する時間
私たちの官能検査は、ただの「試食」ではありません。200年の暖簾を背負い、五感をフルに使って麺と対話する真剣勝負の時間です。
・目で見る:茹であがった麺が、キラキラと透き通るような光沢を放っているか。
・指と唇で感じる:箸で持ち上げた時のしなやかさや、ツルンと滑り込むような心地よさ。
・味と香りを確かめる:噛んだ瞬間のコシと、ふわっと広がる小麦本来の甘み。
これらがすべて「おいしい」と調和して初めて、自信を持って皆さまの食卓へお届けすることができます。

その先の「おいしいね」の笑顔が見たいから
なぜ、私たちはここまで手間に思える「人の感覚」にこだわるのでしょうか。それは、私たちの麺の先には、大切な人と食卓を囲む皆さまの笑顔があるからです。
「やはり、ここの島原手延べそめんはおいしいね」
その一言が聞きたくて、私たちは今日も五感を研ぎ澄ませ、麺一本一本に宿る美味しさを確かめています。200年前の先代たちが守り抜いれきたこの「感覚」を、私たちはこれからも大切に未来へ繋いでいきたいと思っています。

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