島原手延べそうめんを守る「祈り」の形。しめ縄に秘められた360年の歴史

島原手延べそうめんを守る「祈り」の形。しめ縄に秘められた360年の歴史

小林甚製麺がある南島原市西有家町では、多くの家の玄関にしめ縄が一年中飾られています。よく売店へご来店のお客様から「お正月過ぎているのに片付け忘れてない?」と声をかけられますが、実はこれはこの町ならではの深い理由があるのです。

この地で代々素麺を作り続けてきた家々にとって、しめ縄は単なるお正月の飾りではありません。それは家族と伝統の技を守るための「切実な願い」が込められたお守りなのです。
特にこの地域では、製麺業という「食」にかかわる仕事が盛んです。かつて疫病が流行した際、職人たちは「健康でなければ良い素麺は作れない」と、蘇民将来の教えをかたく信じ、玄関にしめ縄を揚げて難を逃れたと言い伝えられています。

また、この風習がこれほどまでに定着した背景には、島原の歴史も深く関係しています。
江戸時代、キリシタン弾圧が厳しかったこの地では、一年中しめ縄を揚げることで「我が家はキリシタン(キリスト教)ではなく、伝統的な日本の信仰を守る民である」ということを公に証明する役割も果たしていたとも言われています。
苦難の時代を生き抜くための知恵でもあったこのしめ縄は、360年以上続く「島原手延べ素麺」の歴史が神話の時代から続く「厄除け」の信仰に守られてきた証拠でもあります。


もちろん弊社の工場入り口にも、毎年新しくしめ縄を掛け、皆様に安心・安全な島原手延べそうめんや中華麺などをお届けるよう願いを込めて飾っております。是非、ご来店の際には玄関先のしめ縄にも注目してみてください。

 

 

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